4月26日から5月6日の間、Xにて募集していた #黄金の日々 をテーマにしたコンテストの結果を発表します。
11日間という短い期間であったにもかかわらず66作品のご応募をいただきました。ありがとうございます。
文豪コロシアム掌編賞、最多リポスト賞各1名ずつの選出となります。
文豪コロシアム 掌編賞 1名
選者: 文豪コロシアム運営事務局
「ねぇ、もしもタイムスリップできるとしたらどうする?」
『初恋の人と何気ない会話ができた時期に戻すかな』
「それって具体的にいつ?」
『いま』。
講評
小説としてと考えた場合、セリフ劇は情景描写が乏しくなるため選考として不利になるのですが、この作品はシチュエーションを絞りに絞り、セリフも非常にコンパクトにすることで、逆に物語性が強く前面が出ていました。まるでドラマの始まり、あるいはラストワンシーン。われわれが企画段階でイメージした黄金の日々のテーマにも合致した内容でもあり、選出となりました。
年齢がバレますが選者としてはあだち充先生の「陽当たり良好」のラスト1コマを彷彿させるような『いま』の一言に、やられましたね。
余談ですが候補作を最後の2作品まで絞った際、そのどちらもが同一作者の作品であったことにも驚いております。
最多リポスト賞 1名
友人が青ざめている。
「黄金に目を眩んで応募してしまった」
「どうした?」
「闇バイトに応募してしまった」
彼は“馬鹿”だが嘘をつくような奴ではない。
応募先をよく確認すると、君も“黄金の時間を味わうチャンス”ヤミーバイトと書かれていた。
彼の舌は黄金を掴めるかもしれない。
講評
いまのトレンドを象徴するワードの一つ「闇バイト」をうまく利用しつつ、最後にはホンワカとした雰囲気で終わる作品でした。
ヤミーバイト、気になります。最多リポスト賞、おめでとうございます。