From Picture Award Vol.4
1枚のイラストから始まる物語
第4回文コロトーナメント 参加者募集中!
1枚のイラストから始まる物語
物語を書くきっかけが、言葉ではなく「1枚のイラスト」だったら?
その1枚には、どんな出来事があったのか?
登場人物は、何を思っているのか?
なぜその景色が、今そこにあるのか?
-結果発表-
FPA Vol.4 テーマイラスト
小雨が降る中、親子のような…誰かが鳥居の方へ歩いている。
そんなワンシーンを捉えたイラストです。
どんな解釈でも構いません。
このイラストから、どのような物語が生み出されるのでしょうか?
皆さまのご参加を、心よりお待ちしています。
FPA Vol.4 テーマイラスト 作: 千田ななほ様
選者講評
タイムパラドックスものになっていくのかと思って読み進めましたが、しっかりと「閉じた系」になっている作品。主人公の抱えた闇を知ると、どうとも言えない心境になった。子供を追いかける大人という構図であったFPAのイラストが効果的に使えており、非常にレベルの高い作品だと評価した。
惜しくも選外となりましたが、印象に残った作品をピックアップいたしました。
夢の話 著者:中頭
亡くなった息子と夢で会う男は、今日もその夢を見ていた。
選者講評
鳥居のシーンでホラーに落とし込むところまではとても良かったが、ラスト一文と「夫婦の溝」をつなぐ情報が薄く、結果的にどちらの情報も、ノイズに感じてしまった。惜しい。多分、あと1、2文を埋めるだけで面白さが増していたと思う。
「かわいいね」 著者:やえ
雨の日、四歳の少年は父親と神社へ散歩に出かける。 紫陽花の葉にかわいいカタツムリを見つけた少年は、嬉しそうに笑った。 「パパ! かたつむり!」 「カタツムリだね」 父親の声は、いつもと変わらず優しいものだった。
選者講評
あー、うまいですね。主人公が怖さを理解させないまま物語が終わるというのは、ホラーをホラーで終わらせない怖さがあります。元ネタは「ロイコクロリディウム」という寄生虫のお話だと思いますが、ほんの一瞬、父親が抵抗するそぶりを見せるのも良かった。
仲良しの証拠 著者:若林亜季
シングルマザーのママと暮らす年長の男の子・ボクには、週末の楽しみがある。神社でおじさんと待ち合わせをすることだ。これまでママが連れてきた男たちと違い、おじさんはボクにもママにも優しい。ボクはひそかに、おじさんにパパになってほしいと思っている。 「もうすぐ一緒になれる」——おじさんはそう言っているらしい。 そんなある雨の日、三人は神社で待ち合わせをした。
選者講評
救いのないつらい話でしたね。ただ、FPAのイラストとの親和性というよりは、タイトルがメインの作品という印象になってしまいました。もう一文、男と主人公が二人だけで歩いているシーンがあると、一気に親和性が高まったのではないかと思います。
紫陽花たちの残映 著者:なちふたろ
突如として始まった異国による侵略。 ミサイルの閃光がすべてを奪い、かつての日常は瓦礫へと姿を変えた。 それから五年。民間解放戦線『ミナツキ』の兵士として戦場に身を置く僕は、仲間たちが侵略者への苛烈な復讐心に燃える中で、一人だけ異なる思いを抱えていた。 彼を突き動かしているのは、正義でも憎しみでもない。 あの日、愛する家族と故郷を同時に失った瞬間にどこかへ置き忘れてしまった感情を取り戻すための孤独な彷徨だった。 降りしきる小糠雨と脳裏に焼き付いて離れない満開の紫陽花。 絶望的な戦いの果てに、青年がたどり着いた結末とは。 喪失と救済の物語。
選者講評
作者は短編という限られた文章の中にも物語の必然性というものが必要になっているが、そのシーンに至る背景という逆引きで作られたのではないだろうか。1シーンを描くために余白を埋めた作品という印象を強く受けてしまった。一方でラストシーンの描き方は短い文章ながら美しく、かなり古い作品ですが「飢餓列島(福島正実、眉村卓による共著)を思い出しました。
親としての選択肢 著者:楽地みどり
少し個性の強い息子、その息子に全面的に味方をする妻、たいしたことが起こっているわけではない。そう信じるしかない。しかしタイムリミットが迫ってきているのもわかっているのだ。
選者講評
掌編というものを非常に理解して作り込まれている作品。イラストで説明している情景はきちんと扱われており、そしてイラストに引きずられていない、とても完成度の高い作品である。ただ、ラストへ向けた展開が読みやすいという部分がマイナス。最初の段落がきっと余計なのだろう。情報提示のタイミングに一工夫が欲しかったところ。
変わらない景色を探しに 著者:楽地みどり
妻の出産前に上の子と一泊だけの二人旅に出かける。行き先は今は兄のものとなっている実家。子供のための旅行だったが、心がときほぐされたのは自分の方だったのかもしれない。
選者講評
物語が大きく動くという話ではないが、子供という視点でみた場合は、とても大きな冒険であり、父親目線で考えると、父親度とでも言うのだろうか、こちらも成長をした瞬間。そういったものが描かれていた。
・イラストから着想した小説を作成してください。テーマは自由です。
・ジャンル・文体は完全自由。SF、現代劇、ファンタジー、詩、ホラー、日常、なんでもOK
・イラストから受け取る解釈はどんなものでも構いません。
・公序良俗に反する表現、AI生成による小説の投稿は不可(創作支援としての利用はOK)
2026年5月~2026年6月30日
・プロアマ不問。どなたでも参加OK!
・投稿は1人3作品まで。※第4回目から無制限投稿を廃止しました
以下の条件を満たした作品を、「文豪コロシアム」上に投稿し、指定のタグをつけてご応募ください。
- 応募条件
・投稿は1人3作品まで。※第4回目から無制限の応募を廃止しました
・作品はオリジナルで未発表のものに限ります。
・文字数:1,500字以上~5,000字以内 (文豪コロシアムのエディタでカウントした文字数)
・「文豪コロシアム」に作品を投稿し、公式タグ「FPA④」をつけてください。
・小説であること(脚本形式などは選考対象外)
・利用規約違反が確認された作品は、選考対象外となります。
・日本語以外で書かれた作品、性描写・残虐描写が過度な物、二次創作に該当する作品 は除外対象とします
・選考者 文豪コロシアム 運営事務局
・選考期間 2026年7月
・選考結果は2026年7月下旬、文豪コロシアムのウェブサイト及び公式SNSにて発表します。
・最優秀賞 1作品
・ 図書カードNEXT 5,000円分
・佳作 (数名もしくは該当なし)
・図書カードNEXT 1,000円分
本賞は、第4回以降も開催予定です。
最優秀賞作品については、受賞作が一定数増えた後、短編集としての書籍化を検討します。
・本コンテストへの応募をもって、本注意事項および応募規定に同意いただいたものとします。
・応募作品はオリジナル作品に限ります。
・他のコンテストへ応募中でも問題ありませんが、本賞で受賞を発表した場合には、他コンテストについてはご辞退いただく場合がございます。
・応募に関して不明点がある場合は、文豪コロシアム運営事務局までお問い合わせください。
・応募作品の著作権は応募者に帰属します。
・他社にて書籍化済み、もしくは書籍化が決定している作品については受付できません。
以下のフォームより文豪コロシアム運営事務局宛
株式会社ウエトマエ 文豪コロシアム事業部